AIで一喜一憂はしたらダメ。

今日はAbemaで将棋チャンネルの話

うちも、藤井二冠が出てきてから結構見るようになりました。今はAI評価があって形勢が分かりやすく、見やすいです。けど、今は評価値というのが存在するけど、その前はそれが無く何が凄いとかはわからないところも多かったです。例えば羽生の5二銀とか。

 

今は次の手の予想とかは解説者がやりますが、次の最善手はAIで表示するんです。そして、指したら評価が振れるのです、つまり、悪手指すと50-50が20-80に振れるとかそういうことです。
しかし、解説者は指しやすい指しにくいは見ますが、評価値の数字はそこまで気にしていない感じします。というのも、例えば40-60だと先手が粘れば逆転できるという評価になるらしいけど、解説者によっては「この手を指さないと先手にぶれるけど、人間には見えない手だな~」と思うこともあるし「40-60だけど、先手が大分劣勢して僕だったら投了しています」とか

つまり、AIが指示した手を指し示せば全て最善手だと数百手経っても終わりません。しかし、第62期王位戦の第3局みたいにどうすれば指しやすいかとか粘れるとか考えるのです。それが人間。なので勝敗がつくのです

 

毎回藤井二冠の対局見て思うのが完璧な差し回ししていることもありますが、指しやすくするために評価値をわざと下げることも多々あります。そして、評価値をわざと下げたことで相手が「何を狙っているんだ?」とか「これが最善?」と思い長考させ、誤った手を指させることをするのです。

つまり将棋って間違えを誘導させるボードゲームという感じ。だから、そこに人間の魂がぶつかるから面白い対局になるのだと思います