この動画上がっていたので、藤井王位棋聖の今年度のタイトル数について考察してみた


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先日このチャンネルで2021年度のタイトルシミュレーションについて上がっていました。で、今回は動画の中身に触れなきゃいけないことがあるので触れながら説明します

まずそこの動画では、最初方のレーティングの値から算出された予想タイトル獲得数が

藤井二冠 2~4
渡辺名人 1~4
豊島竜王 0~2
永瀬王座 0~2
斎藤八段 0か1

となっております。これは10%以上の可能性を対象としております。
そして昨年度から今までで計算すると

藤井二冠 3~5
渡辺名人 1~3
豊島竜王 0~2
永瀬王座 0~2
斎藤八段 0か1

と予想されております。

そこではレーティングに合わせて計算でしたが、このほかに王座戦で三枚堂七段が豊島竜王を撃破したとか考えると実はレーティングでは予想しきれない部分あります。

そのレーティングでは予想しきれない部分というのは、
・藤井二冠はNHK杯JT杯は苦手だけど朝日杯は強い。
王位戦で渡辺名人が予選敗退が続く。
・レーティングでは下だけどなぜか苦手な棋士がいる
こういうことなのです。つまり、レーティングでは予想できないところまでは見ていません。あくまでも統計上の話。

 

ここではそれも踏まえて考えると、藤井二冠に対してのポイントは

・6月6日からの棋聖戦のタイトル戦の勝敗
・日程
この2つがカギになります。

まず棋聖戦ではタイトル戦の挑戦者は渡辺明名人になりました。
両者の対戦成績は5勝1敗で藤井二冠が勝ち越しております。
さらに、この前の朝日杯では1対99からひっくり返しての勝利。

この情報から渡辺名人が劣勢と判断できるのですが、
渡辺名人はタイトル戦はかなり勝率高くストレートで敗れたことは1度もありません。

そこで、現状では約70%の確率ですが、渡辺名人にストレートで勝つのは難しいと思います。
なので、ここでストレートで勝つか3勝2敗で勝つかでタイトル数が大きく変わってくるのではないかと考えております。

ストレートで勝つとタイトル増やす可能性がかなり高く3~5冠は確実になってくると思います。
逆に3勝2敗だとまだ拮抗状態が続くから2冠のままでもおかしくありません。

 

そして日程ですが、仮に叡王戦王座戦も挑戦者になったと仮定します。
そうなると、王位戦叡王戦が同時進行で行われ、日程もかなりハードになります。
さらに、王座戦も挑決トーナメントがあり、王位、叡王終了後王座戦のタイトル戦になります。

あと、この3つの棋戦だけでなく、順位戦ももちろん竜王戦も7月くらいにありますし、他の銀河戦NHK杯JT杯もあります。

そうなると7~9月だけで毎週1~2局は必ずある感じです。これだけなら何とでもなるけど、タイトル戦で王位戦は4日間、叡王戦も3日間取られます。これを含めた形だと週に2局は相当厳しいとなるでしょう。

 

そしてポイントに挙げていませんでしたが、継続中の連勝についてなのです。
中村太地七段は「感想戦でもチャンスらしいチャンあるかと見直したが一つもなかった」

と仰っておりました。この発言はおそらく広瀬八段、松尾八段、八代七段も同じこと思ったと思います。

そこで、この19連勝をどう分析するかですが、かなりレベルが高すぎる連勝なので個人的には最低では6月6日まで連勝が続くのではないかと思います。その上で棋聖戦ストレートだと今年の予想成績は65勝7敗勝率.915まで上がっても驚きはありません。さらに、7冠制覇してもおかしくありません。