再び20連勝超えへ…

 現在、藤井王位棋聖が19連勝中で20連勝に王手という状態です。

しかし、2回20連勝達成した棋士は一人もいません。

羽生九段でも22連勝と18連勝が2回、丸山九段も24連勝と18連勝でした。

 

何故将棋で20連勝が2度目がなかなか出ないのか?

答えはかなり簡単でほとんどの棋士が六段以下で達成し、下位クラスの棋士との対局が多かったのと年齢が若く成長途中だったと考えられます。ただ、有吉九段は49歳の時に20連勝という記録がありますが、これは例外といっていいでしょう。

 

しかし、藤井二冠の2度目の20連勝は羽生九段の92年の時に似ている状況で、
A級棋士と当たったりと29連勝の時よりも景色が全然違います。

さらに、藤井二冠は今期からB1ですが、羽生九段はB1の時に22連勝でした。

 

ただ、この19連勝は92年の羽生棋王(当時)よりも大変かもしれません。
その間にあったことで、竜王ランキング戦2組優勝。朝日杯将棋オープン戦で優勝。叡王戦8段戦C組優勝。

しかも、この19連勝の中に渡辺名人、豊島竜王、広瀬八段(3回)を倒しています。

 

そして、29連勝再びという話も出てきていますが、はっきり言うと無理です。

無理という理由の一番が棋聖戦が例年6月の頭からタイトル戦開幕で、そこを3タテしないと29連勝にたどり着かないのではないかと思います。さらに、王座戦の挑戦者決定トーナメントもあります。

と考えると、いくら何でも完封試合を重ねている藤井二冠でもあと10連勝は厳しいのではないかと思います。

 

しかし、王座戦の挑戦者になって、棋聖戦でストレートで防衛したらとんでもない連勝記録が起こるかもしれません。30連勝40連勝の可能性はあるかもしれません。さらに今年度で60勝5敗とか訳わからない大記録が生んでいるかもしれません。

ただ、現在18歳の少年がこの記録が本当に出来たら、藤井八冠時代幕開けかもしれませんね。そして止めるのが伊藤四段(八冠阻止時に七段)かも。