藤井二冠の高校中退を聞いたことで

2/16のニュースで藤井二冠が高校中退したニュース見ました。

中退したことに関して忙しかったのかなとかそういう程度でしか見ていませんが、考えてみると将棋も囲碁も中卒って結構多いと思うんです。

というのも高校の目的は結構難しいので省きますが、要は棋士の場合は進路がほぼ固まっている状態でこれ以上の高度な普通教育や専門教育は必要ないということなんです。

つまり、進学しないというのは当たり前ではないけどあり得る話であります。

将棋棋士でも藤井二冠の師匠の杉本八段もそうですし、永瀬王座もそうです。囲碁ですと井山三冠や芝野二冠も高校に進学していません。

 

しかし、ここで思ったのは結果プロになれたからよかったパターンが多いということです。例えば杉本八段は21歳でプロになれたし伊藤匠四段も高校中退したが17歳でプロになりました。しかし、かなりの人がプロになれず退会することの方が多いのです。折田四段も実はその一人で、将棋に専念するために高校中退したのですが一度はプロになれず退会したとか。(最終的には棋戦でプロ棋士と戦って10勝2敗で編入試験受け合格し去年プロ棋士になりました)

なので、一概に高校中退もしくは行かずにプロを目指すのは実はかなりのリスクがあるのです。

藤井ニ冠の場合は超異例中の異例でプロ棋士になったのは中学2年の秋。中学3年には朝日杯で優勝し、去年最年少でタイトル獲得したのです。そこから考えると中卒も全然アリだった話になると思うんです。将棋以外で学びたいことがない限り。けど、今思うとかなりきついと思います。というのも関東にしても関西にしても前日に移動⇒対局⇒対局時間が長いと1泊してから帰宅という日程で動くのです。しかも勝つとさらにその先も対局があるので必然的に学校行く時間が足りないと思うのです。だから、将棋に専念させる意味では退学はありなのかなと思いました

 

ただ、中卒でいいのは棋士だけかな。それ以外で中学から活動している子はできるだけ高校に行った方がいいと思います